だいたい正しそうな司法試験の勉強法

30代社会人、妻子あり。「純粋未修」で法科大学院に入学し、平成30年司法試験に一発合格。勉強法・書評のブログです。

司法試験に役立つサイト集

客観性の重要性

答案の客観性

 過去の記事(やる気がない法科大学院生の特徴 )でも触れましたが、法律答案において、客観性は重要です。
 弁護士の主張は、裁判官にとって説得的である必要がありますし、裁判官の判決は当事者や国民にとって説得的である必要があります。自分以外の他者にとって説得的でなければならない、ということが客観性の一つです。

学習の客観性

 答案が客観的な説得性を持つためには、自分の表現は他者にとって分かりやすいか、他者の表現が自分にとって分かりやすいか、ということを日ごろから確認しておかなければなりません。答案添削はその一例ですし、ソクラテス・メソッドや自主ゼミも、法の「説得の学問」としての側面から生まれた、と理解することができます。

情報収集の必要性

 大げさな前フリをしましたが、要するに、法律を学習する上で、他者と活発にコミュニケーションすることはとても重要です。法科大学院生や予備校生であれば、日々、友人と意見交換すべきです。が、

  1. 地方の法科大学院だと、絶対的な人数が少ないので、どうしても情報や考え方のバラエティが偏る。例えば、憲法で全て小山説、商法で全て江頭説、はたまた刑法で全て井田説で書く、なんて人がいなくなる。それが良いことかはさておき、そういう人と意見交換することは大変勉強になる。
  2. そもそも、未修コースの場合、周囲の人の約7~8割は司法試験に(現役では)受かりっこ無い人達なので、あまり意見交換する価値がない。毒舌ですみません。こちらの記事(やる気がない法科大学院生の特徴 )もご参照下さい。

 というのが現状です。しかーし!21世紀は情報社会(古い)。という訳で、インターネットでどんどん情報収集をすべしです。私の感覚では、1日の勉強時間のうち5%くらいまでなら、ネットでの情報収集に時間を費やしても無駄にはならない気がします。12時間勉強している場合、30分以内、という感じですか。

f:id:tasumaru:20190219191402j:plain

筆者が愛読していたサイト集

 というわけで、筆者も下記サイトを定期巡回して、せっせと情報収集に励んでいました。参考にしてみて下さい。

書評系

司法試験 - 5ちゃんねる掲示板

 いわずと知れた巨大掲示板。「○○大法科大学院について語るスレ」的なものに迷い込むと出られなくなりますので、ここは華麗にスルー。「新刊・増刊・増刷スレ」に直行しましょう。ここの情報は、早くて正確です。橋爪連載は5月下旬に刊行なんですね。欲しい。また、安売り情報も出ます。オススメです。

ASAP's blog 第2版

 ASAPさんの書評サイト。有名ですねー。文章が簡潔で美しいです!超・上位で合格されたことが、文章から伝わってきます。文章の巧拙が、書評サイトを「選ぶ」際のポイントですねぇ。書評の内容も非常に客観的に、かつ受験者目線で書かれているので、新しい書籍を買う際は、いつもASAPさんの書評をチェックしていました。ありがとうございました。今日久しぶりにアクセスしたところ、更新が再開されていました!感動。

あまお's blog

 ASAPさんよりも、若干年代の新しい、あまおさんの書評サイト。ASAPさんのサイトに比べると、試験における心構えなど、「勉強法」についての記事も充実しています。また、最近の書籍についてもフォローされています。

論点解説系

症拠手記

 刑法、刑事訴訟法の論点解説が(受験生にとっては)主要な内容のサイトです。タイトルがなんだかヤバそうですが、その問題意識の高さ、論理的な構文、文章のわかり易さがヤバいです。受験生の段階で、どーやったらこのハイレベルに到達するのかがサッパリわかりません。

 以前は、「ゆるふわ刑法ブログ」というタイトルで、うちのローでは「ゆるふわ」で通用していました。本ブログも、はてなブログを使っている点や、ふい字というフォントを使っている点、説明に図表を多用する点など、多大な影響を受けています。ありがとうございました。

司法試験分析.com

 こちらのサイトは、憲法、民法や民事訴訟法の論点も扱っていますが、やっぱり刑法総論が面白いです。扱っている問題意識は、上記の「症拠日記」ほど深いものではなく、語り口も「対話式」となっておりわかりやすいので、初学者向きかと思います。私も学修初期にずいぶん助けてもらいました。ありがとうございました。

Y. ITO's Diary

 会社法 第4版 (LEGAL QUEST)の著者、伊藤靖史先生のブログです。会社法の先端的な論点が多数紹介されています。語り口はリークエ同様、とてもわかりやすく、先端的な論点なのに非常に身近に感じることができます。伊藤先生の問題意識、司法試験に反映されるかな~とか考えながら読むと、大変楽しいです。

司法試験 | 小松法律特許事務所

 小松法律特許事務所さんが、司法試験の参考答案(知財法・倒産法)を公開して下さっています。そもそも知財法は、クオリティとフィージビリティを両立させた優秀答案が巷に出回っていないため、このサイトは大変貴重です。是非ご覧戴ければと思います。

 倒産法については全くわからないのですが、知財法の水準から察するに、素晴らしい答案がアップされていることと思います。なお、知財法については判例・条文の変遷が激しいため、そこは個人でフォローする必要がありますが、そりゃ当然、ということはご了承戴ければと思います。

※追記 小松法律特許事務所さまに「リンクを貼っても良いでしょうか?」とお問い合わせしたところ、大変ご丁寧なご返信を戴きました。のみならず、同事務所が関わったものとして、受験生に役立つコンテンツを教えて戴きました。これについては自分はチェックしていなかったので、読んでおけば良かった~と反省しました。是非ご覧下さい。

REVIBLEの発行について|関西大学法科大学院