だいたい正しそうな司法試験の勉強法

30代社会人、妻子あり。「純粋未修」で法科大学院に入学し、平成30年司法試験に一発合格。勉強法・書評のブログです。

やる気がない法科大学院生の特徴

未修者はやる気がない?

教授一流、校舎二流、学生三流

 そもそも法科大学院が必要なのか、という点は(大変興味深い論点ですが)さておきます。私の個人的な感想としては、法科大学院は、教員も、施設も非常に充実していたと思います。修了した後も、尊敬する先生方とはたまにお会いします。

 しかしながら、法科大学院、特に未修コースの学生は、客観的にみると、やる気ないじゃん… という人が多かったように思います。

本当の未修者は少ない

 私はリベラル・アーツの学部を卒業した後、社会人となりました。法律は、文字通り全くかじったこともない状態で、法科大学院の未修者コースに入学しました。法科大学院の用語では「純粋未修」と言われています。

 一方で、私の同期約20人のうち、純粋未修は私ともうひとりの、2名だけでした。そのもう一人もすぐ退学してしまいました(早期の撤退は賢明な判断だと思います)。残りの同期は、法学部出身者、つまり「未修」ではありません。そして、よく知られているように、未修者コース修了者の司法試験(一発)合格率は、10~30%程度と非常に低いです。

資質ではなく努力の問題

 法学部生が法曹を目指すのであれば、①在学中に予備試験+司法試験に合格するのが(現状では)ベストでしょう(4年コース)。間に合わないな、と思ったら②法科大学院・既修者コースの入学試験にパスできる学力をつけて、既修コースの2年間で合格できる学力をつけるべきです(6年コース)。そうすると、結局のところ、未修コースに入学してくる法学部生(7年コース)は、上記①②ができなかった学生、ということになります。

 未修者は資質がない、能力が低い、だから合格率が低いんだ、という訳ではありません。むしろ、私は、未修者は自信が単にやる気と努力量が足りないと思います。

未修者に足りないもの

 司法制度改革の本来の狙いから言えば、未修者コースは私のような「純粋未修」のための制度です。(普通の)法学部生が4年間で学ぶことをなんとか最初の1年間でやっつけて、既習者とともに2年間で合格する、というのが(理想的な)ストーリーです。

 すなわち、法学部出身にも関わらず既修者試験に合格できず、未修コースに入学してしまった以上、「なんとかこの1年間で来年の既修入学者(4年間そこそこ勉強してきた人)に追いつく!」という意気込み、それに見合った努力が必要です。

 にも関わらず、上述の通り、未修者は、むしろ既修者よりやる気の感じられない人が多いように思います。未修者のほとんどは、主観的にはやる気があるのだと思います。それが行動に(全く)結びついていないので、客観的にみるとやる気が無いとしか言いようがないわけです。

 で、客観的にみてやる気ないっていうのは、こういうとこです…と紹介しようと思っていたら、monsters55さんという方が書いた面白いブログがありました。

 結構毒舌ですが、内容としては、同じく「地方ロー+純粋未修+司法試験一発合格」の私としても全くその通り~、同感です、というものが多かったので、monsters55さんの許諾を得て、一部の内容を引用して紹介します。→マーク以降が、私の追加の感想です。

司法試験に落ちる人の特徴

・勉強する習慣がない。毎日自習室に来ない。論外。→そもそも定量的なスケジュール/タスク管理ができていない人が多いと思います。こちらの記事も参照してみて下さい。

・人の言うことを聞かない、無駄に頑固。自分の勉強法を信じぬくことと他人の意見に耳を傾けないことは全くもってイコールではない。素直さが大事。→すごくよくわかります。他者とコミュニケーションする中で、自分を客観視することを避ける方が多いように思います。

・限界が来ているわけでないのに簡単に休む。地方下位ロー生に休む暇なんてねーんだよ。
・期末試験が終わった次の日は普通に自習室に来ない。地方下位ロー生に休む暇なんてねーんだよ。→期末試験の翌日が、もっともやる気が出るはずです。ノルマではなくタスク、すなわち自分の勉強ができますもんね。

言い訳が多い。言い訳するやつはホントだめ。→特に、答案の言い訳(こういう意味で書いた「つもり」だった)は、無意味です。相手に伝わらなかったら、それで終わり。

意味不明な質問をしまくる。センスの欠片もない質問。しかも自分はそれが重要だと思い込んでいるから救いようがない。jijiさんびょうそくさんが、いい質問をする人は受かる、と述べているがその逆。司法試験との関係で全く不要な部分を質問しまくるやつは落ちる。→確かにそうなんですが、良い質問をするのはなかなか難しいですよね。

恥をかくことを無駄に恐れる。プライドを捨てて授業中は発言しまくるべきだし、答案を見てもらって忌憚のない意見を述べてもらうべき。→これが最も首肯するところです。上記の「頑固」と同じで、自分が否定されることを(そりゃ、誰でも嫌ですが)過度に嫌う人が多いように思います。変なプライドはあるのに、自分に自信は無い、という…。授業は全ての質問に即答する勢いで挑むべきですし、答案は可能な限り多くの(優秀な)人に見てもらうべきです。

情報収集をしない。地方民の場合は特に。常に情報収集はすべき。→本屋の立ち読みと、ブログの購読をオススメします(宣伝)。無駄にならないと思います。

人の話を鵜呑みにする。全員に万能の勉強法などない。人の言うことを鵜呑みにするのではなく、本当に自分にあっているか、1つ1つ検証していく必要がある。→これは、上記の「頑固」と相反するようですが、monsters55さんの言いたいことはよくわかります。柔軟性がない人が多いように思います。全く人の話を聞かないか、なんでも聞いてしまうか。

学者教授の批判を無駄に行う。これは多い。これするやつで受かってるやつ見たことない。受かってからした方がよい。受からないのに授業の文句ばっか言ってるやつ、かっこ悪いからやめたほうがよい。これは、ただの言い訳。学者教授を甘く見ない方がよい。盗めるところはたくさんある。→これも激しく同意ですねえ…。教授の先生方をどうやって「活用」するか、というのも学生の能力のうちです。

未修にとって、未修1年目が3年間の中でもっとも重要であることをさとり、入学当初から死ぬ気で勉強しないやつは全員1回目は落ちる。まだ3年あるから最初はゆっくりでいいや~的思考のやつ、これが典型的脳内お花畑未修生。地方下位ローで大量発生。バカすぎて言葉も出ない。この時点で3回落ちることほとんど確定。なぜ既修は4年+2年=6年で、未修は3年であるということが分からないのか。なぜ、未修はたった1年で既修が大学時代4年かけて学んだことを1年で学び、追いつかなければならないという極めて不利な状況に置かれていることがわからないのか、理解できない。→私も未修1年目が最もたくさん勉強しました。1日14~15時間。

自分には才能がないという。「天才はうまれつきです。もうなれません。努力です。努力で天才に勝ちます。」by稀勢の里 →上記の通り、資質・才能の問題ではなく、やる気・努力の問題です。

教材選びに無駄に時間を使う。正直、どれでもよい。何を使っても受かる。何を使うかより、どう使うかのほうがはるかに大事。→なので、私の書評には「使い方」も紹介しています。

ゴールから逆算するという思考ができていない。ゴールから逆算して計画を立てればほぼ勝ちは決まる。一日一日のやることが論理的に明確になるから。そのためにも敵と己を知らなければならない。→そもそも、ほとんどの未修者は、短期・中期の目標を設定していないように思います。

※2019年7月18日追記 結果主義の大切さについては、こちらの記事もご覧ください

まとめ

 まあ、やる気がある人はこんなことわかってるから言うまでもありません。反対に、頑固な人に「あなた頑固ですよ」といっても聞いてくれないので、言う意味がありません。

 従って、本記事はあまり意味がありません…。ちょっとでも他人の意見を取り入れてみよう、という未修の方がいらっしゃったら、是非参考にしてみてください。これから未修コースに入学される方も、是非参考にして下さい。(写真は、勉強の合間の息抜きでキャッチボールをしている同期です。こういうのは良いと思います)

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