だいたい正しそうな司法試験の勉強法

30代社会人、妻子あり。「純粋未修」で法科大学院に入学し、平成30年司法試験に一発合格。勉強法・書評のブログです。

答練の活用法

こんにちは、ありまるくんです。

 最近のマイブームは、チコちゃんのコンテンツをみることです。知らない人のために説明すると、チコちゃんは、5歳のわりにやたら博識でちびまる子ちゃんみたいな見た目のキャラクターです。今度、息抜きに見てみてください。可愛かったです。

 さて、期末試験or予備試験の論述式試験が終わり、司法試験に向けて答練をガシガシとこなしていく予定の方が多いかと思います。そこで、今回は、予備校の答練の使い方や注意点を検討していきます。来年に司法試験を控えている方は特に読んで欲しいのですが、再来年以降に受験予定の方にも参考になると思います。

 私たすまるも、紫色の字でちょいちょいコメントを挟んでいこうと思います。要するに本記事はありまる&たすまる合作です。

 なお、私ありまる&たすまるさんは、伊藤塾のペースメーカー論文答練しか受けたことがないので、下記の記事はその経験から得た情報だと思ってください。

予備校の答練の必要性

答案作成の重要性

 そもそも、答練を受ける必要があるのか。知識さえ知っていれば問題を解けるのではないのか。初学者の方で、そのような疑問を持つ方もいるかもしれません。そういう方は、出題された論点を一度確認した上で時間を測って司法試験の答案を書いてみてください。時間が足りないと感じたり、時間以外に気を使うべきことはたくさんあると気づけると思います。そのため、制限時間内に答案をまとめる訓練として答案作成はすべきだと思います。司法試験が時間との勝負でもあることは下記記事を参照してください。

 なんならたすまるとしては、出題された論点を一切確認しないで過去問起案すべきとまで思います。

なぜ答練を受けるのか

 答案作成自体は、予備校の講座をとらなくてもできます。そして、答案の書き方や知識が正確で、しっかり採点できる人が身近にいて、実際に自分の答案を採点し続けてくれるならば、答練は受けなくていいと思います。しかし、現実的な話ではないですよね。お互いに忙しい身でなかなか予定が合わなかったり、そもそも採点してくれる人が周りにいなかったりしますよね。そこで、じゃあ採点してくれる人を外注しようよってことで答練の存在意義が生まれてくると思います。

 答案の書き方については、たすまるさんが上記リンク先の記事でまとめているので参照してください。

答練の問題について

論文問題

  答練の問題は予備校オリジナルで、いろいろな意見があるかと思いますが、ありまるの意見としては、基本的な論点とマイナー論点を塩梅よく織り交ぜてるなという印象を受けます。ただ、未知の論点(マイナー論点)を出題してくれるのはいいんですが、その採点をしっかりしてくれるのかといった難点は気になるところです。詳しくは後述します。

 たすまる的には、確かに配分としては、メジャー&マイナー論点をうまく散りばめてあると思うのですが、問題意識が司法試験とぜんぜん違う!と思ってました。何ていうんですかね、同じマイナー論点を出すにしても

  • 答練:こんなマイナー論点、知ってる?≒単なるクイズ
  • 司法試験:一見、メジャー論点に見えるでしょ?でも、ちょっと事案が違うから検討が必要ですよ→検討するとマイナー論点にたどりつく≒思考力テスト

という違いがあるような気がするんですよね。ですので、「こんな問題が出来たからって司法試験とは関係ねぇ!」と心の中で吠えてました。

短答問題

 基本的には、本試験と同レベル程度の問題を出題しています。たまに難易度が下がったり高くなったりしますが、基本的問題と高難易度の問題を塩梅よく織り交ぜています。毎回平均点以上をとっていれば、本試験直前期にあせって短答ばかりやることにはならないと思います。短答の勉強と論文の勉強の配分をどうすべきか気になる方もいるかと思いますが、短答の現時点での地力を確認する場として、短答の答練はおススメです。定期的に短答の地力を確認しておくと、直前期に短答ばかりやらずにすむので、精神衛生上かなりいいと思います

 たすまるとしてもこれは同意で、短答問題の質は高く、ほとんど本番ととれる点数が変わらないんじゃないかな、と思います。まあ、過去問の焼き直しだから当たり前なんですけどね。

答練の採点について

  論文問題の採点に関しては、一言でいうならば玉石混交といったところでしょうか。例えば、未知の論点に関しては、予備校が用意した解答筋・キーワードでなければ点数がつかないこともあったり、それとは異なる解答でも基礎基本から理論を積み立てていることを評価してくれることがあったりします。そのため、理論的正確性の確認の場として答練を活用するのはあまりおススメしません。時間配分・人に伝わる文章力・各科目独自の書き方を確認する場として答練を活用するのがいいと思います。

 たすまる的には、玉3割、石7割の玉石混交じゃない!?と思ってました。また毒舌炸裂ですが。確かに合格者が採点しているんでしょうが、①合格者にもレベルの高低がありますし、それよりも重要な問題として、②そもそも合格者が良い採点・添削ができるとは限らないように思います。

 たすまるは、法学部生の定期試験的なものの採点をしたことがあるのですが、これは非常に難しい作業です。本来ならば、採点者はそもそも配点表の作成に関わるべきで、そうして初めて正確な採点ができるように思います。「配点表を渡されて採点する」と、配点の裏に隠された出題意図ーなぜ、この言及にこの点数が振られているかーが理解できないため、「機械的すぎる採点」となってしまうのではないでしょうか。

答練の点数について

 といっても、やはり一発合格する方は、多少のバラつきがあれど悪くても55点前後の点数を採っていました。その要因を分析するに、基本的な問題でしっかり点を拾っており、人に伝わる文章の書き方を踏まえた上で時間以内に書ききっていたから、どの採点者にあたってもそれなりの点数がついていたのだと思います。そのため、答練の点数が継続的に悪い人は結果を真摯に受け止める必要があります。

 たすまるはいつも55点前後だったわけですが、主観的には「やった憲法70点とれた」と思ったら→45点だったり、ということもあったので、点数についてはほとんど信用してませんでした(なぜか自分の採点の方が正しいという謎の自信)。でも、ありまる君の言う通り、あまりにも悪い点数が続くようだと、そもそも伝える力(論理的表現力)に難あり、ということではあると思います。

結びに代えて

  答練の点数が悪くても腐らずに前を向いて勉強するしかありません。一度目の受験時代はインプットすら不十分だった状態で答練を受けていたので、結構大変でした。やはり上記の答練を活用する意義を踏まえますと、答練を実のあるものにするには、インプットは終えた状態で臨むことが大事だと思います。当然と思われるかもしれませんが、念押しのつもりでここに記しておきます。この記事が少しでも参考になれば幸いです。

 そうそう、そうですね。この辺は、「過去問を回す」というのと同じです。インプット十分の状態でやらないと、答案練習は意味がありません。まあ、「十分」かどうかは主観的な判断となりがちですが…。目安としては、過去問にしろ、答練にしろ、「内容的に知らない論点」が50%以上あったら、マズいので、答練やってる場合ではないと思います。過去記事もご参照下さい。