だいたい正しそうな司法試験の勉強法

30代社会人、妻子あり。「純粋未修」で法科大学院に入学し、平成30年司法試験に一発合格。勉強法・書評のブログです。

ひたすらご質問に答える記事1

読解力&表現力

 こんにちは、たすまるです。最近、「まとめノート下さい!」という直球勝負のお問い合わせメールを多数戴きます。ありがたいですし、可能な限り対応したいのですが、メール送付の要件は各記事に記載しておりますので、要件充足をご確認の上メール下さい。何事も問いに応える&要件効果思考が肝心です!また、せっかくならば面白いか、はたまた分かり易いメールをご送付戴けると嬉しいです。表現力の琢磨はいつ、どこでもできるものです。

勉強法についての質問

 さて、表題の通りお問い合わせフォーム&アンケートの記入欄から、有意義なご質問をたくさん戴いております。回答を個別の記事にできるほどの知識・経験が無いものについて、簡単に回答しまくる記事を定期的にアップしようと思います。最も多かったカテゴリーのご質問は、やっぱり勉強法についてです。

司法試験における情報の一元化について具体的な事例等を踏まえて知りたい。

 最強の具体的な事例は、過去記事でも触れた行政法の自作まとめノートです。その他にも色々作ったんですが、デジタル化できていないのは過去記事で触れた通りです。なお、一元化の基本的な考え方は、下記記事のシリーズをご覧ください。

日々の勉強スケジュールを知りたいです。

 良いご質問です。基本的には、日単位、週単位で勉強スケジュールは立てていませんでした。司法試験も、その勉強法も良く分かっていない人が、自ら行為主義的な規範を設定する意味をあまり感じなかったのです。最もその趣旨がよくわからん、と感じたのは「〇曜日は商法」みたいな配分です。いったい何の意味あるんだろうか…。ディスっているのではなく、本当にわからないのです。とはいえ、唯一の行為規範として、定期試験前1か月くらい?からは、鬼のように山かけ勉強をしていました(下記記事参照)。

 それ以外の時は、自分がやったことを記録して、定期試験等でチェックし、変数で管理するーという結果主義的なマネジメントをしていただけでした(下記記事参照)。

各科目のフレームワーク、論文処理手順のフレームワークやアプローチ方法がございましたらご教授ください。

 うーむ、ご質問の意味がよくわからないです…。特に、「処理手順」と「フレームワーク」はほぼ同義ではないかと。各科目に共通する「フレームワーク」(これの意味内容もちょっと難しい)として、まずはわかりやすい文章を書くことが大切かと思います。目安としては、ちょっとできる同期に答案を見せた時に「これってどういう意味?」って聞かれないようにする、ということです。

悩める下位ロー生もしくは悩める多数回受験生に有効と思われる記事がほしい。合格者と接する機会が少ないので、ローで基本書読み込み信者にされた人や特定個人の特殊な勉強法に影響される、もしくは合格のノウハウやコツをわからない人ばかりなので。

 要するに、周りに良い見本がいないです、というご質問ですよね。しかしながら、下記記事で触れた通り、優秀な見本を獲得するのもこれまた勉強の重要な要素だと思います。ビジネスー新商品開発でも、リバースエンジニアリングは欠かすことができません。優秀な見本をみつけて、90%模倣し、10%のオリジナリティを付け加える、これの繰り返しです。

 かなり抽象的なモノ言いになってしまい恐縮なのですが、私が仮に(閉鎖的な環境に身を置く)複数回受験者であったら、①予備校の無料(っぽい)講座、動画を見まくる、②法律相談会など、弁護士と会えそうな機会に突撃しまくる、等により現実的に見本となりそうな先生を探すところから始めると思います。

 それはそうと、筆者たすまるは、「基本書読み込み信者にされた人」ですし、かつ、本ブログはまさに「特定個人の特殊な勉強法」を紹介するものなのですが、大丈夫でしょうか…。ご迷惑おかけしていたら申し訳ありません。

各科目についての質問

要件事実の肝を教えていただきたいです!

 私が教えて戴きたいです!なんか肝があるんですかねぇ。これは記事にできそうな気もするのですが、とりいそぎのお答えとしては「深入り不要」ということです(笑)。特に、民法(実体法)との関係では、「カッコいい答案が書けるようになるための技法」で、「実体法が正確に理解できてれば、まあだいたいわかる」くらいに思っておけば良いと思います。こんな言い方をすると要件事実大好きな皆さんにメッタ打ちにされそうですが。

 でも、現行の民事訴訟法・制度の理解として、主張・立証責任をどちらかに割り振らないといけないということと、一定の事実の主張が必要である、なんてことは当たり前ですよね。誰が、どんな事実を主張・立証するのか、というただそれだけの問題です。と言ってしまうとそれまでなので、具体的には、表見代理が再抗弁でなく予備的請求原因となることがスラスラ答えられる、というのが第1ゴールでしょうか。岡口マニュアルの対抗要件の抗弁の多説紹介がスラスラ読める、というのが第2ゴール。供託の抗弁がa+bになる場合、ならない場合をスラスラ答えられる、というのが第3ゴール?まあ、そんな感じです…。

 さて、民事訴訟法の正確な理解のためには、要件事実論は必須です。これは「深入りも価値あり」です。これについては、田中豊先生の一連の著作を是非読んでみてください。 

昨年民事訴訟法で★評価を受けた時から自分の答案に自信が持てなくなり、何を書いても間違っているように感じてしまいます。実際今年の予備試験でも論点らしいことはかけているのですが、いまいち「書けた」という感覚がありません。

 法律の勉強を続けている以上、「書けた」感覚がしねぇー!という経験は、誰にでも、どこかのタイミングで必ず訪れますから、心配ご無用かと思います。こんな感覚になる原因の80%以上は、ズバリ!出題趣旨ー作問者の意図がよくわからなくなっちゃった、ということだと思います。特に民事訴訟法は出題趣旨が分かり辛いでよね。出題趣旨がわからないー相手の気持ちがわからないー何かとりあえず書いたけど、お気持ちに答えられたかどうか不安。というのが事の実相ではないでしょうか。全然違ったらすみません。

 一定の論点が書けるということは、一定の量の知識がある、ということです。とりあえず、インプットはいったんストップして、(下記記事の通り)司法試験の過去問を使って「出題趣旨当てクイズ」を何度もやって出題趣旨察知能力を高めるーというより、慣れるのが良いかと思います。

行政法の基本書ですが、櫻井敬子・橋本博之「行政法」はどういう位置づけでいらっしゃいますか?

 あれ?どこかの記事かコメントで言及しませんでしたっけ。当然ですが、良い本です(そればっかり)。特に、短答対策としては宇賀先生のレインボーとの二択でしょうか。もっとも、「書けるようになる」ための基本書としては、基本行政法に一歩及ばないと思います。

憲法のインプット時にどのような意識をもてばよいでしょうか?憲法判例の射程を読んでいるのですが、アウトプットするためにどういう点に着眼してインプットすると、より効率的であるかたすまるさんのご意見をお伺いしたいです。

 いやあああ、これは筆者独特の方法がありまして、「憲法の書き方4」あたりで紹介するはずなんですよ。ただ、憲法の筆が全く進まないんですよね、、、現在、1~2を絶賛リライト中です。簡単に言いますと、①「保護範囲についての判例」「制約についての判例」「正当化についての判例」という具合に、カテゴリー化しまして、②適切なネーミングをして脳みそ及びまとめノートに格納していくのです。例えばー

  • よど号記事事件大法廷判決(判例名等は採点者が了解できる最小限の文字数にしておく)
  • 保護範囲にかかる説示 閲読の自由につき、思想・人格形成の価値を承認(同上)
  • 正当化にかかる説示 よど号基準ー具体的事情のもとにおいて、要件A:その閲読を許すことによる監獄内の規律及び秩序の維持上、放置することのできない程度の障害、B:が生ずる相当の蓋然性、C:制限の必要性・合理性

 というような感じです。①カテゴリー化とは、答案の「どの部分で引用するか」に対応するための方策ですし、②ネーミングも、答案作成にかかる時間を減らし、効率的に伝えるための工夫です。こういった整理の見本の一つが、憲法の地図、という訳です。

憲法の地図: 条文と判例から学ぶ

憲法の地図: 条文と判例から学ぶ

 

その他・まとめ

資格の活かし方や、資格を取得した会社員としての人生設計はどう考えていますか?

 なんというクリティカルな質問。いやあ、何も考えていないんですよ。優秀な人は環境に影響を与えられるから、まあどこで何してても優秀だろうし、そういうの目指したいよね、という甘い考えです。面白い事をやっていれば、思いもかけず評価してくれる人がいるもんだ、と信じちゃってるんですねぇ…。むしろ、筆者に適した人生設計があったら、是非教えてください!

 以上、ひたすらご質問に答える記事1でした。「問いに答えてねーよ」など、ツッコミがありましたら、コメントを戴ければ幸いです。