だいたい正しそうな司法試験の勉強法

30代社会人。「純粋未修」で法科大学院に入学し、司法試験に一発合格。勉強法・書評のブログです。

司法試験の合格、不合格の捉え方と、その後

 毎度ご無沙汰しております。たすまるです。今日はTwitter的な短文つぶやきです。あ、ちゃんと法律書も読んでますのでー最近感動したのは、プレップ法学を学ぶ前に <第2版> ー、また時間ができたら書評や勉強法の考察も書きたいと思います。

司法試験の合格、不合格って?

 さて、司法試験の合格発表がありました。合格不合格、悲喜こもごも色んな方がいらっしゃったかと思いますが、まず声を大にして…いや、小声で申し上げたいのは

合格しようが、不合格だろうが、それ自体は大したことじゃない

 ということです。発表直後は興奮 or 落胆して、なかなかそうは思えないと思いますが、これは事実だと思います。

 「長い人生、色々あるさ」という訳ではありません。むしろ、筆者としては、人生は自分の可能性を試すには短すぎると思います。特に筆者のような凡人にとっては。

 短すぎる人生で司法試験に落ちただと!?しかも複数回!こりゃ大問題じゃん、と思われるかもしれませんが、そうでもありません。多くの読者の皆さんは20代~30代だと思います。その20年を振り返ってみても、「大成功!」と思ったことがそんなに幸福をもたらしたわけでもなく、反対に、「最悪だ」と思ったことが、その後の人生に良い影響を与えたことはいくらでもあると思います。

 自分は、自分のことを良く解っているようでまったく解っていません。「塞翁が馬」とは良くいったものです。むしろ、自分がやったことー例えば司法試験の学習と、合格や不合格ーがそれから先の人生に活きるんだ、と信じる事の方が、合格・不合格そのものよりも重要だと、確信をもって言えます。

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司法試験に落ちたら、どうするか

 筆者の知り合いの合否は、と言いますと「だいたい」「予想通り」の結果でした。別にマウントを取りたい訳ではありません。筆者は社会人経験が長く、かつ、かなり色々な職種(マスコミ・公務員・商社)を経験したので、なんとな~く受かりそう/落ちそうだな~とか、失礼ながら感じてしまう、というだけです。

 司法試験に受かるか、落ちるかというーまあ大したことはないんですがー結果は、日ごろの努力、というと安っぽいですが、時間の過ごし方のひとつの帰結です。じゃあ、どんな風に時間を過ごしている人が受かるの、ということですが、これは結局、

司法試験の合格が、本当に自分のやりたい事かどうか

 ということに尽きると思います。筆者のゆるーい肌感覚では、かなり大多数の方が、勉強や司法試験の合格を、やらなければならない事ーhave toーと捉えていました。意識してhave toと捉えているならまだ良いのですが、

  • 私は小さい頃から勉強が良くできる、と褒められてきた。私はそうあるべきだし、司法試験も合格すべきだ。
  • 私は小さい頃から勉強があまりできず、周囲の評価は芳しくなかった。一発逆転、司法試験に合格して見返してやろう。

 というような感じで、無意識的にhave toになってしまっている方も多かったように思います。こんなのは、周囲の勝手な期待や評価や、「こうあるべき」という誰に押し付けられたかもよくわからないドグマです。短い人生で、自分が何をしたいかーwant toーを決めるときのファクターにはなり得ないのではないかと思います。

 自分が何をしているときに、ドキドキするか、感動するか、といった内面は自分が一番よくわかっているはずです。上記の、合格・不合格といった外的評価が、自分にどう影響するかは全くわからないのとは、正反対です。

 そのように考えますと、残念ながら今回不合格だった方は、深呼吸して、明日死ぬとしても、(家族に会う、とかは別として)今日勉強したいと思えるかどうか、思えるようになるにはどうしたらいいか、を考えてみると良いと思います。

…と、自分にも言い聞かす

 散々偉そうにマウントとりまくりのつぶやきでしたが、これは2005年(かな?)以来、私のバイブルとなってきたスティーブ・ジョブスのスタンフォード大学卒業式辞の完全な受け売りです(笑)。

 初代iMacの頃からApple信者であり&ちょうど2005年に新卒社会人だったので、相当強い影響を受けちゃったんですね。前段の話は「点を繋ぐ」、後段の話は「死を意識する」というジョブス様のお話しそのものです。まだ見たことがない読者の方がいらっしゃれば、是非ご覧ください。


スティーブ・ジョブス スタンフォード大学卒業式辞 日本語字幕版