だいたい正しそうな司法試験の勉強法

30代社会人、妻子あり。「純粋未修」で法科大学院に入学し、平成30年司法試験に一発合格。勉強法・書評のブログです。

法律の学習法を確立するには

 そろそろ法科大学院も入学式でしょうか?皆さん楽しみですね~法律の勉強は楽しいですよ~。とはいえ、法科大学院(特に未修コース)の1年目は、法律学習の全期間で最も重要な1年間だと思います。正直言って、この1年間でほぼ勝負は決まりです。中学校や高校の成績以上に、「あいつ、急に成績伸びたよな」とかその逆はあり得ない世界のような気がします。下記記事も(毒舌ですが)ご参照下さい。

学習法を確立する

 法律の学習をスタートした1年目がなぜ重要かというと、(社会人1年目に近いですが)最小限のコストで最大限の効果を得る、学習法を確立する必要があるからです。3年間で受かりたければ、1年間、できれば半年で「学習法それ自体」を確立させなければなりません。ありていに言えば、ペースを掴むってことですね。
 最高の学習法は、人それぞれ≒最適な学習法ですから、試行錯誤の中から、最適解を見つけ出す必要があります。教えてもらったとおりやったら、できました!なんてのは、自転車の乗り方くらいのもんで、世の中たいていのことは自分なりの方法論を探し出さなければなりません。このブログで紹介している勉強法も、一例(というより特殊例)に過ぎないので盲信すると大変危険です。

 筆者は非法学部出身ー純粋未修だったので、勉強法を確立するのに結構苦労しましたが、その中で「法律の学習法を確立するためのコツ(長いな)」のようなものがあるなあ、と感じましたので、ご紹介したいと思います。

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1. 自己思考と他者情報の最適配分

 法律の学習をしている人は、結構極端な人が多いです。誰とも議論せず、自分で考えまくって暗闇に閉じこもっている人もいれば、人の意見を聞きすぎて森で迷っている人もいます。学習とは、学び(教師がいなくても成立する)習う(教師に教えてもらう)ことを言うのですから、自分で悩みすぎるのはダメ、他人に聞きすぎるのもダメ、最適なバランスを発見することが大切です。

 原則としては、①基本的なインプットは、思考力を鍛え知識を定着させるために、質問したくなるのを我慢して、自分だけでやるのがオススメです。そして、②自らつけた知識が正しいかを確認するために、友人と気軽に議論すること(質問ではないことに注意)。そして、議論のために③自分より優秀な友人を得ること、が重要かと思います。

 マトリックスにすると下図のような感じでしょうか。法科大学院には、誤解タイプや、非定着タイプの人もたくさんいます。自ら考え、他人と議論をする、このバランスをうまくとってみて下さい。

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2. 実力の客観評価

 法律の学習では、「とにかく無我夢中で」勉強する人が多いように思います。危険です。「俺はいつかビッグになる」というノリでベンチャー立ち上げるみたいなもんです。下記記事でも触れましたが、学習結果を見える化する等して、適宜フィードバックしなければ、自らの学習法の改善は見込めません。

 そういった意味では、成績も重要です。成績は客観的・相対的な評価の産物だからです。「法科大学院の成績が悪くても、受かる人は受かるから!」というあまりにも当然のことをドヤ顔で言う人がいます。が、そういう話をしているんじゃなくて、フィードバックの機会はなるべく多いほうが良いというだけです。成績と司法試験結果に統計上有意な関連性があるなら、投資する、ないなら投資しない、というのが普通です。まずは、法科大学院の成績と司法試験結果の関連性を調べて(事務室なりが教えてくれるはずです)、具体的な目標を立てておきましょう。

3. 質量保存の原則

 とりあえず困ったら、勉強の「量」をやりましょう。法律の学習において、勉強量は絶対的な価値を持つものー必要不可欠なものーではありません。センスの良い人なら、1日数時間の勉強✕3年間で受かることもあり得るでしょう。が、勉強量をこなすことによって、試行錯誤の回数が増え、勉強法のブラッシュアップに繋がる可能性が生まれます。すなわち、「量」が「質」に転化することがあり得ます。勉強量をたくさん確保することは、法律の学習における「保険」として機能すると思います。

4. 中庸の原則

 孔子が言ったように、中庸ー偏りがないことはとても大事です。「予備校の◯◯先生についていけば必ず合格できる!」「予備校本はクズで基本書は神!」「まとめノートは絶対に必要 or 不要」。法律学習業界には、こういう極端な意見が飛び交っています。が、このような意見が正しいのだとすれば何故当該予備校が他の予備校を駆逐してしまわないのか、予備校本が絶版にならないのか、不思議です。法律の学習(業界)は、論理的に考え、論理的に表現するという至ってノーマルな業界のように思われますので、こういう極論は採用すべきでは無いと思います。勉強法に困ったら、可能な限り中庸な勉強ー基本書、判例集、短答、論証集、演習書などを万遍なくこなすことが大切かと思います。

5. 優秀な同期を発見しておく

 勉強法には(一部の特殊なものを除けば)特許も著作権も成立しませんので、優秀な同期の勉強法を真似することは大いに奨励されるべきです。勉強法が真似されるような優秀な人は、(本人も)優秀な動機を求めていますので、聞けばちゃんと勉強法を全開示してくれるはずです。また、1.で上述した「他者との議論」のために、優秀な同期をスカウトしなくてはなりません。

 成績が出てしまえば、恥じることなく1位の人と仲良くすべきです。問題は、春学期ー成績がまだ出てない段階での判断ですが、これにはいくつかの準則があるように思います。

  1. 講義の際、その学生の回答に対する先生のリアクションが良い
    →重要なのは「知識の有無」ではなく、「知識が十分な故に→先生の質問の意図がわかり、適確に返答できること」。これが期末試験の成績にも直結する。
  2. 義の際は教室に一番早く入る 
    →予習が十分なので時間的余裕がある。また、講義前に(前回講義分などを)先生に質問するために教室に一番早く入る。 
  3. 講義の際は教室から一番遅く出る
    →講義中に新たに湧いた疑問についても、その場で解決する!という熱意&合理性を持ち合わせている。
  4. 不意打ち的な質問にもすぐ答えられる
    →準備すれば、誰でも質問には答えられるため。

 この辺の要件を充たす人をスカウトしておくと強いです。まあ、普通は、どれか一つを充たすと、その他全部を充たします。

まとめ

 一般的精神論を展開しましてすみません。何かの役に立てば幸いです。とにかく、未修1年生はいくら強調しても足りないくらい大切な時間です。一所懸命、頑張ってください!