だいたい正しそうな司法試験の勉強法

30代社会人、妻子あり。「純粋未修」で法科大学院に入学し、司法試験に一発合格。勉強法・書評のブログです。

民法の基本書・判例集・演習書リスト〔2019年版〕

 各教科のおすすめ教材リスト、第2弾の民法(旧法)です。詳しい書評は追って記事にします。なお、筆者は民法の本はあまり読んでおらず、比較対照が十分でないかもしれません。

初学者レベル(苦手な人向き)

基本書

 民法から法律の学習を始める方も多いと思います。法律って何なのか、法律の学習って何なのか、社会にどの様に役立っているのかから解きほぐして解説する「リーガルベイシス 民法入門」がおすすめです。

演習書

 民法で答案の「ある程度の型」を身につけないと、この先の学習が大変非効率となります。「実況論文講義」は、問題は典型論点ですが、論理の運び方の説明が丁寧で、おすすめできます。何度も回せば、法科大学院でもそこそこの成績をとれるはずです。

基礎レベル(司法試験対応)

基本書

 総則・物権は、佐久間先生の「民法の基礎シリーズ」が断然わかりやすいかと思います。佐久間先生は司法試験考査委員でもありますね。担保物権・債権総論は松井先生のものが薄くて良いと思います。民法は範囲が膨大なので、まずは広く薄く全体像を押さえるべきです。債権各論・不法行為はいわゆる「潮見イエロー」、家族法はリーガルクエストがおすすめです。

判例集

 民法は、きちんと判例百選を潰しましょう。

演習書

 定番となっている「事例で学ぶ民法演習」。本書の解説がうんうんそうだよね、と読めることが一応の到達点だと思います。また、伊藤塾の「赤本」シリーズも、民法は良い本だと思います。

要件事実論

 司法研修所、岡口先生の本もありますが、民法が苦手だった私にとっては、民法解釈の簡単な復習から始まる大島先生の語り口がわかりやすく感じました。下記記事もご覧ください。

論証集

 民法のまとめノートも、工藤北斗先生のものを50%くらい改訂して使っていました。理由付けのスマートさ等は刑事法には劣ると思いますが、オススメできます。辰巳の趣旨規範本は分厚すぎて何度も回せないと思います。まとめノートや論証集は、膨大な情報を網羅するのではなく、膨大な情報を思い出せるようなエッセンスとしてまとめられているのが理想的なので、なるべく薄いものを買い、付け加えていくのが良いと思います。2019年7月27日追記・まだ読んでませんが、ニューバージョンも良さそうですね!むしろ、読者のどなたかのレビューが欲しいです(笑)。

応用レベル(上位合格を狙う方)

基本書

「民法の基礎」は、名前と異なり、間違いなく応用レベルまでカバーしています。担保物権は道垣内先生の本が面白いですが、安永先生の本の方が簡潔にまとまっていると思います。中田先生の「債権総論」「契約法」やややオーバースペックですが、民法が好きになる、名著です。「金型の無償貸与」に言及があることに驚きました。不法行為法は潮見イエローで十分かと思います。

判例集

 厳密には判例集では無いですが、<判旨>から読み解く民法は、判例の射程を学ぶ上で有用です。

演習書

 民法はかなりハイレベルな問題も出題されます。高い問題意識に触れるには、書評をアップした「基本事例で考える民法演習」と「事例から民法を考える」がおすすめです。家族法分野ですと「演習ノート21問」ですが、出題可能性があるのは数題だと思いました。

要件事実論

 「要件事実論30講」に載ってなかったら、もう知らん!という感じですね。ふるーい本に載ってたりしますが。